FEPフィルムの張り替え方法!光造形3DプリンターMars2Proのフィルムを張り替えてみた!

3Dプリンター

Mars2Proのフィルムの張り替えをしたので、フィルム交換の方法注意点などをまとめました!

印刷後、プラットフォームを斜めにして余分なレジンを落としている時に、誤ってプリンター本体を蹴飛ばしてしまい、プラットフォームが落下!

そのまま角を下にして樹脂タンクに真っ逆さまに落ちてしまいました!

角から落ちたのでFEPフィルムに穴が開きレジンが漏れるわ、液晶が傷つくわ、プラットフォームが一部変形するわで大惨事に…

幸い液晶は表面のガラス?部分が少しかけた程度で使えていますし、プラットフォームも使えました。

しかしFEPフィルムは穴が空いて使い物にならないので交換せざるを得ません。

分かりずらいですが穴が開いています

一番最初から使っているフィルムなので、フィルム自体にもかなり線傷や剥離がありますね。

Amazonでフィルムを購入して張り替えてみることにしました!

準備するもの

FEPフィルム

補修用として様々なメーカーから出ています。

ヘキサゴンレンチ 6角レンチ

普通の6角棒レンチでも良いんですが、ネジの数がめちゃくちゃ多いんで、こういうドライバータイプものがあると便利です。

張り替え手順

タンクに樹脂が残っている場合は別の容器に移して、タンク自体を綺麗に拭きます

タンクを裏返して後ろに見えているネジを全て緩めて外します。

6角のシルバーのネジです。

14個あります。

こんな感じで分離できます。

写真では分かりずらいですが、かなりキツく締め上げられていて、フィルムがかなり伸びて居るのが分かります。

よく考えられて居ますね〜

次にフィルムをサンドしているフレームを分解します。

これでフィルムとフレームが分離できました。

ネジが大量にあるので、6角棒レンチではなく、ドライバータイプの物があった方が作業が楽です。

新しいFEPフィルムを用意します。

両面に保護フィルムが貼ってあるので忘れずに剥がしましょう。

あとは外した時と逆の手順で組んで行きます。

まずはフレームでFEPフィルムを挟んでネジを締めます。

少し大きめなので周りにはみ出ますがそういうものなのでおっけーです。

下穴を開けてからネジを締めた方が良いのかな?と思っていましたが、そんな必要はなく普通にフィルムを突き破ってネジを取り付ければOKです。

下手に下穴を開けるとかえって液漏れの原因になりそうですね。

この時に変にフィルムをピンと張ろうとか考えずに、平面に置いて普通に締めていけば大丈夫です。

まぁなにせネジの数が多いのが面倒なので、ちゃんとした工具があった方が良いですね〜

そしてタンクと合体させます

クルマとかバイク触る人は分かると思いますが、基本通り内側から外側へ、対角線で少しずつ締めていきました。

この写真の段階だとまだネジが締まりきっていないんですが

ツラツラくらいですね。

この時点でネジを締める時に結構抵抗があって

「これ以上締めるとネジ舐めるんじゃないか…?」

と心配になるんですが、フィルムをタンクの形状に合わせて伸ばしながらネジを締めている分の抵抗なので、ちゃんとネジが止まるところまで締めます。

そして外にはみ出したフィルムをカッターで切るとこんな感じ

先程の写真よりもフレームがタンクの内側(写真で言うと下)に入っているのが分かると思います。

ネジを締めていって、締まりきるとこのくらいまで行きます。

ここをちゃんと締め切らないと液漏れの原因になると思うので、ちゃんと締めます。

もちろん締めすぎてネジをナメてしまってはダメなので注意は必要ですが。

完成するとこんな感じ!

しっかりとフィルムにテンションがかかってピンと張っています!

新品のフィルムは綺麗で気持ちがいいですね〜

レジンを入れて液漏れしないかチェックします

オッケーです!

無事に交換が完了しました!

印刷物もちゃんと出来たので大成功ですね〜

ちなみに外したフィルムはこんな感じ

圧がかかってフィルムがかなり伸びているのが分かりますね〜

これだけ伸びても切れないのが凄いですね!

感想 まとめ

最初は液漏れせずにちゃんとできるか心配でしたが、案外簡単にできました!

何度も印刷をしていると、というかむしろ失敗してフィルムに印刷物が残ったりしているとそれを取り除く時にフィルムがキズついたりするので、定期的に交換すると失敗も減っていいかもしれませんね〜

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