ダイハツEFエンジンの情報まとめ!整備方法、弱点などを解説!

整備

整備士歴10年以上の僕が忘備録として、さまざまなメーカーや車種ごとに整備方法、弱点をまとめて行きます。

当然ですが、ちゃんと知識と技術を持った人が整備をするのが大前提です。

今回はダイハツの軽自動車、ハイゼットやムーブなどに載っているEFエンジンについて。

プラグホールパッキンの交換方法について

ダイハツのEFエンジンは年式、車種によってタペットカバーパッキンは単体で供給があるのに、プラグホールパッキンの設定が無い場合あります。

その場合はタペットカバーAssyでの交換になってしまうので、2万円ほどと高額な修理になってしまいます!

普通のクルマなら丸見えで打ち替えすれば良いんですが、EFエンジンの場合裏側に鉄板がリベットで留まっています。

なので、この鉄板をコジって、シールを打ち替えます。

今回パッキンはこれを使いました。

ちなみにこのプラグホールオイルシールがダメになると通常プラグホールにオイルが侵入し

プラグとイグニッションコイルがオイルでビタビタになり、エンジン不調になったりするんですが

今回のクルマの場合はプラグホール側ではなく外にオイルが漏れだしていました。珍しいパターンです。

合わせ目に液体ガスケットが塗ってあったので、組み付ける際も鉄板側に液ガスを塗ってカシメ直します。

一番重要なのはオイルが漏れなくなる事なので、ここはそんなにシビアにならなくても普通にやれば大丈夫ですね。

無事に打ち替えができました。

ブローバイホースの詰まり

EFエンジンはタペットカバーに細いブローバイホースが付いています。

赤矢印の部分です

この内径2、3ミリのパイプがスラッジなどで詰まると、ブローバイにオイルがめちゃくちゃ混ざってエンジン不調になります。

後ろ側は上の写真にもある通り鉄板が付いているのでここが詰まった場合タペットカバーAssy交換になります。

まぁメーカーからしてみたら、プラグホールパッキンダメになった?ブローバイもそろそろ詰まるでしょう?

だったらカバーごと交換して下さい。

ってことですね。

ちなみに僕が整備士を10年続けて来た中で最強にスラッジが溜まったエンジン内部はこんな感じ

Oh…

マジでオイル交換をしないとこうなりますよというお手本のような状態です…

実際この車両は全くエンジンオイルを交換も継ぎ足しもせず?万キロ走っていたら変な音がするということで入庫した車両でした

完全にエンジンオイルが煮詰まった状態ですね

可能な限りスラッジを取り除き、フラッシングをしてオイルを入れたところ特に問題なく走れるようになったのでエンジンってタフですよねぇ

これはマジで極端な例ですけど、ここまでならなくても先ほど紹介したブローバイの詰まりは発生します

エキゾーストマニホールドの割れ、ヒビ

これはハイゼットに多いですが、H12年頃のハイゼットはマジでエキマニが割れているのをよく見ます。

冷感時にエンジンをかけると、パチパチバチバチ言っていて、エンジンが暖まると音が止まる場合、ほぼ確実にエキマニにヒビが入っています。

多分乗ってる本人もこんなもんだろうと気づいていないパターンが多いです。

まぁこれはハイゼットに限らず鋳物のエキゾーストマニホールドの車は結構なりますね

サンバーでも同じようにエキマニにクラックが入ってぱちぱち言ってる車両を見たことがあります。

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