【洋画】メメント解説ネタバレ考察意味まとめ!ミステリーサスペンスの最高峰!ジョンGは誰?【Memento】

5.0

クリストファー・ノーラン監督ミステリーサスペンスの最高峰!メメントのネタバレ考察まとめ!

公開年2000年

監督クリストファー・ノーラン

あらすじ

強盗により妻を殺された事件の後遺症で直近の記憶が無くなってしまう主人公 レナード

スナップショットとタトゥで身体に刻んだメモを元に妻を殺した犯人ジョン・Gを捜す

登場人物

レナード・シェルビー

主人公

家に押し入り妻を殺した犯人ジョンGを探すが、事件の際負った怪我の後遺症で直近の記憶が無くなってしまう

テディ (ジョン・ギャメル)

メガネをかけた男

レナードをレニーと呼ぶ警官

ナタリー

レナードに協力する未亡人

バーで働いている

夫はドラッグディーラーのジミー

ジミー

ナタリーの妻でドラッグディーラー

クリストファー・ノーラン監督の作品を見るコツ

まず普通の映画のつもりで見ると

ん?ちょっとまって…?

と頭が混乱します

これはメメントに限らずクリストファーノーラン監督の他の作品でも言えることなんですが

普通の映画なら物語の始まり=映画の始まり

なので普通に見ていればストーリーが進んで行って話がつながって映画が終わる時に物語もエンディングを迎えます

これが当たり前ですよね?

なんとなく見てればハッピーエンドで終わって

あー面白かった気持ちよかった

で終わるのが洋画の王道パターンです

しかし、クリストファーノーラン監督は時系列を逆にする作品が多いです

なので映画が始まってすぐに結末を見せる

そこからなぜこうなったのか?を掘り下げる形で映画が進んで行くんですが

これもまたちょっと癖がありまして…

なんとなく流し見で話を理解しようと思うとマジで混乱します

まぁ頭が良い人なら一発で理解できるのかもしれませんが、とてもじゃないけど僕の脳みそでは追いつけません…

特に字幕で文字を追っているとさらに混乱するので、僕の場合は最初は字幕で見てその後は字幕を見ないでリスニングに集中します。

全ての英語を理解できる訳ではありませんが、短い会話だったら分かるので長文以外は字幕よりも映像と音声に集中した方が物語がちゃんと理解できます。

※ここからネタバレあり

考察 解説

ここからは自分なりの考察を解説していこうと思います

あくまでもイチ個人の意見見解なので間違っている部分もあると思いますのであしからず

結論ネタバレ

妻を襲った犯人は1年前にレナードの手によって殺害している

しかし殺したこと自体をレナードは忘れてしまっているのでいくら探しても犯人は見つかるはずがない

それに気づいたレナードは

このループを終わらせるために

妻を襲った犯人をテディに仕立て上げるための証拠をタトゥやスナップショットのメモに残す

実際にはテディは妻殺しの犯人ではないが、レナードの中での犯人をテディにする

テディに濡れ衣を着せるわけです

つまりテディを殺せば’レナードの中での復讐’を終えることができる

レナードの中で というのがポイントです

しかもレナードの妻は事件の際は助かっており、実際にはインスリンの過剰摂取で糖尿病により亡くなった

ジョンGは誰なのか?

FACT1:そもそも妻を襲った犯人はジョンGという名前ではない

FACT2:犯人はただのジャンキーで既にレナード自身が1年前に殺している

FACT3:ジョンGの由来はテディの本名ジョン・エドワード・ギャメル

妻を襲った事件を担当した刑事がテディで犯人探しも手伝ってくれ、無事に犯人に復讐ができた

妻を襲った犯人を殺すという目標を達成したので

本来ならここで復讐は終わるはずだった

しかしレナードは犯人を殺したことを忘れてしまった

なので殺した後でも犯人を探し続けた

当然いくら探しても犯人は見つかるはずがない すでに殺しているのだから

この犯人探しを終わらせるために

レナードはテディの本名からジョンGという新たな犯人を作った

無実のテディを妻を殺した犯人であると設定した

つまりテディを殺せばレナードの中でのジョンGを殺すという目標を達成できる(その後また忘れる可能性があるが…)

そもそもレナードの妻を襲った犯人はジョンGという名前ではないということです。

それぞれの人物の関係性

テディはレナードを利用しドラッグディーラーのジミーを逮捕したい

ナタリーはレナードを利用してジミーに危害を及ぼすドッドを始末したい

真実 事実 実際に起こったこと

物語を理解するために真実と実際に起こったことをまとめてみましょう

レナードは事件前の記憶はあるが後遺症により記憶に障害があり1、2分前の事ですら忘れてしまう

レナードがテディを殺した

レナードには妻が居た

レナードの妻が襲われた

テディの本名はジョン・エドワード・ギャメル

テディは警察官

テディはレナードを利用してジミーを調査するためにレナードをナタリーのバーに送り込んだ

というよりもレナード自身がナタリーから情報を聞き出そうと提案した

テディはジミーをジョンGに仕立て上げてレナードに始末させようとした

ナタリーはレナードを利用しドッドを消そうと思った

ドッドを監禁し逃した

テディがジミーを取引だと呼び出し、その場所にレナードを送り込む

ジミーはレナードの事を知っている

レナードがジミーを射殺する

レナードが復讐相手(本物)のジョンGを殺した際に撮った写真を燃やす

ジミーのジャガーを奪う

レナードがテディも殺して写真を取る

冒頭のテディを銃殺するシーンはお得意の逆再生

テディが本当の事を言っている場合

テディの協力でレナードは妻の復讐を既に果たしている

サミーは詐欺師で妻は居ない

糖尿病で亡くなったのはレナードの妻

テディはレナードの記憶が無くなる事を利用して

サミーとは何者なのか?

まずレナードが記憶障害の話をする際話に出す人物サミーについて考えてみましょう

サミュエル・ジャンキス

58歳の会計士

軽い交通事故の後遺症で短期的な記憶が無くなってしまう

妻が保険金請求を出し

レナードが初めて保険の調査員として担当した顧客

これがレナードの話すサミーという人物

レナードはサミーなのか?

そもそもレナードは保険の調査員では無かったら可能性が高い

スーツもクルマもジミーから奪ったもの

レナードはカジュアルな格好でF-150に乗っていた

記憶は思い込みだと自分でも言っている

ジミーは殴られた際にもうろうとしながらレナードの事をサミーと呼ぶ

サミーがメモを取る描写はありませんし、メモを取る感じの人でもありません

そしてサミーの妻の髪型とレナードの妻の髪型が同じ

レナードの妻が歳を取ったらサミーの妻のような容姿になるでしょう

なのでサミーの妻はレナードが頭の中で自分の妻を元に作り出した架空の人物の可能性がある

テディもサミーは詐欺師で妻は居なかったと言っている

だがこのテディの言葉がが真実ならレナードとサミーは別の人物である可能性がある

なのでサミーという人物自体は実在するがそのサミーには記憶障害は無く詐欺師でレナードが頭の中で自分の症状をそのサミーに投影している

そうであった場合、ジョンGと同じパターンになるので腑に落ちる

レナードがサミーだった場合

レナードがサミーの話として皆に話している事はレナード自身のこと

実際サミーの回想シーンにはレナードが登場しない事があります

サミーという人物自体が存在せず、レナードの妻が糖尿病だった

レナードがテレビCMを見たときに注射を打つ時の感触を思い出した描写があります

レナードは感触は覚えていると自分でも言っているため、ソファに座りながらCMを見た時に糖尿病の妻にインスリンの注射を打った時の感触を思い出したのでは?

サミーはサミーであるがサミーではない

以上の点から回想シーンで登場する中年男性はサミュエル・ジャンキスという名前ではあるが記憶障害は無くレナードが接触したことのある詐欺師だった可能性があります

レナードに短期的な記憶障害があるのは間違いない事実です

なので回想シーンでのサミーの行動は中年のサミーがしたことではなく、レナード自身に起こったこと

それを中年のサミーに投影しレナード自身に起こったとこではないと認識して周りの人間に話している

なので、中年男性の名前がサミュエル・ジャンキスであることは事実

しかし、回想シーンのサミーに起こった出来事は全てレナード自身の事

レナードが皆に話すサミーの話は自分自身に起こったこと

つまりレナードの記憶の中のサミー=レナード自身

である可能性があります

ファイトクラブのタイラーと同じようなポジションですが、それとは違って

サミーはレナードに起こった事を中年サミーに投影したレナード自身

ではないか?

タイラーは実在しない2重人格の自分自身ですからね。

レナードはドラッグディーラーだったのではないか?

結局レナードが本当に保険の調査員だったのかは明らかにされて居ません。

ジミーはレナードの事を知っていた

そしてレナードの家に押し入ったのはジャンキー

と言うことはレナードの客又はビジネス相手がたまたまでは無くレナードの家だと分かって押し入った可能性ある

レナードは何者なのか

以上の点からレナードが実際にはどんな人物だったかを考察すると

時系列

冒頭のテディを射殺する場面が一番最後になります

この物語のエンディングですね

テディが取引だとジミーを呼び出しレナードがジミーを殺害 ジャガーとスーツ金を奪う

53 夜焚き火をしに工場地帯へ 思い出の品を燃やす

52 早朝ジャガーで焚き火後ドッドに追われる ガラス割られる

49ドッドに追われてクレストインに先回りワインボトルを構えて待機

46ドッドの部屋のトイレで気付く 頬にキズが2本 ドッドを気絶させ監禁写真撮影 メモを元にテディに電話

40モーテルで目覚めるドッドを発見 電話でテディを呼んだ テディはまだナタリーを知らない ドッドを逃し その後ジャガーでナタリー宅へ夜

32夜ナタリー宅へドットの写真を持ってキズありクシャクシャに ナタリー写真メモ 既に1番上は消されている

28 ナタリーベットで起床 キズあり ナタリーメモ上段消されている 1:00約束のメモ受け取る

23テディとランチ ルームキーがない 先週の部屋を案内される 12:45

17 1:00ナタリーとダイナーで会う ナタリー傷あり 免許等データを貰う 304号室キーを受け取る

12ジョンギャメルの情報入手 He is the one Kill him追記

8バート(受付)と記憶の会話2日

7テディの写真にメモ

開始5分テディと共に現場へ(ジョンの住所)

冒頭テディを射殺

感想まとめ

マジでとんでもない作品です

クリストファーノーラン監督の中でも特にヤバい作品です

マジでミステリー映画クライム映画の中でも1、2と言っても過言ではない大作だと思います。

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