エンジンをかけずに電気式タコメーターを動作させてみよう!PWMパルス発生モジュールレビュー!

バイク

エンジンをかけずにタコメーターを動かす方法!パルス信号発生器を使って擬似パルスを発生させてメーター単体で動作させてみよう!

バイクやクルマを整備していると故障診断をするうえで故障箇所を切り分けるために単体で動作確認をする事って多いですよね

僕も今まで散々いろいろなボロバイクやクルマを触って来たのでまぁいろいろとやって来たんですが

今までメーター系でやって来たことと言えば

機械式のスピードメーターやタコメーターの動作確認を電動ドリルにメーターケーブルをぶった切ったものを噛ませて逆回転させてオッケーとかやってきたんですが

電気式のタコメーターってまず電気式って時点でムズい…って全然勉強して来なかったんですよねw

いや、パルスって何よ…オシロスコープとか使うやつでしょ…ってその時点でもうやる気にならないw

しかしそうも言ってられない状況になりまして

無論、針の動き方は電気式の方が好きです!

特にTZとかコンペのステップモーター式はたまりませんね~

そんな大好きな電気式タコメーターの仕組みを勉強してみようと思い立った訳です

要するにパルスが発生できればいいんでしょ?

と思い調べてみると…

Amazonでめっちゃ安く売ってんじゃん!!

2個や3個セットですが一個当たり数百円⁉

今は何でも安く早く手に入るんで助かりますね~

こんな感じでしっかりしたケースに入ったものもあります

まぁ実際1個あれば十分なので工作をするのが面倒だったり不安な方はこうやって形になってるものを買った方が手っ取り早いし安心ですね~カッコいいし!

というわけで即購入

僕は勉強がてらなんでそのまんまの方をチョイス

基盤むき出しでイカにも電子部品ですって感じですね

ディスプレイの他に周波数とデューティー比を変更するボタンがあります

パルス発生器の仕組みと使い方

小難しそうなPWMパルス発生器の仕組みと使い方は至ってシンプル

パルス発生器にバッテリー電源を入れると任意のパルスを発生(出力)できるというものです。

今回はバイクで使うんでバイクのバッテリーをそのまま使って12Vですが、製品としては3.3V~30Vまでの電源が使えるそうです

で、出力したパルスをタコメーターの信号線に入れてあげればエンジンがかかっている時と同じ状況を疑似的に作り出すことができるというわけですね。

まずは使いやすくするための下準備

パルス発生器にプラスマイナスそれぞれの配線とパルス出力線をハンダ付けしました

パルス線の下にもう一本アースというかGND線があるんですが、結果的にこれはあっても無くても動きました

本当は繋げた方がいいのかもしれませんが、この後3Dプリンターでケースを作るかも(やる気があれば)なのでなるべく配線は少ない方が無駄に穴を開けなくて済むのでとりあず無しで使ってみようと思います。

パルス発生器側の準備はこれで完了

で、あとはバイクのタコメーター側の配線

メーターの配線ってなんかいっぱいあってごちゃごちゃしてますが、実際にはほとんどがインジケーターやメーター照明の配線で、VFRに関して言えばタコメーターの動作に必要な線は3本だけ

プラス、マイナス、信号線

タコメーターの動作に必要なのはこれだけなので、いらないところを見分けて配線を辿っていけば分かります。

というかこの辺のバイクに関して言えばほとんどこれでしょうね。

超最新のバイクやクルマは知りませんが、バック照明がLEDになって中に入ってるくらいで基本は一緒でしょう

なのでこの3本を見つけてあとはどれが電源でどれが信号線なのかを見分ければいいわけです。

とりあえずメーター単体になるようにばらして配線を見極めます

まぁ見た感じ外にネジ止めされてるのはアースっぽい

色も緑だし

あとはプラスと信号線…

本当は配線図を見れば一撃で分かるわけですが、すべての車種の配線図を持ってる人も居ないでしょうから今までの経験とカンが重要になってきますw

マジ爆弾処理班の気分で1/2を見分けるわけですが

幸いハーネスのメインハーネス側を見てみたら

一本は6Pカプラに入っていて、もう一本はギボシで単体で生えてました

ということは…ギボシの方が信号線だ!(多分)

ということでカンを頼りにギボシ側に信号線、カプラ側にプラスを繋いでみました。

単体で動作確認をする際はこういった両側がワニ口になったコードがあると便利です

さて、いよいよバッテリーに繋いで動作確認です。

とりあえずまずはパルス発生器だけ電源を入れて設定をします

周波数を100Hz、デューティーサイクルは50%にセット

FREQの+-ボタンで周波数が変更できます

長押しで早送りができたり操作感も良好です

バックライトが光るので明るくて見やすいですね!かっこいいし!

タコメーターと繋いで動作確認

さぁいよいよメーターとパルス発生器を繋いでみます

メーター側の+と-もバッテリーに繋いで

いよいよ信号線を繋いでみると…

動いた―――

無事にメーターの針が動きました!

すげぇ!マジサイエンスじゃんw超ハイテクw

周波数を変更することでメーターの針を動かす事が出来ます。

周波数Hzとエンジン回転数rpmの関係

上記した通り周波数を変更すると任意のパルスを発生させることができます。

ボタンを長押ししたりポチポチして変更するんですが操作感も良い感じです

ちなみにデューティーサイクルは50%で固定です

VFR400R(NC30)の場合周波数と回転数の関係はこんな感じ

Hz→rpm

100→1500

200→3000

400→6000

600→9500

800→12500

900→14500

という結果になりました。

V4でパルスジェネレータ(ピックアップコイル)が2つ付いているので、単気筒や直4とはちょっと違いますね。

シグナルローターのツノの数は8個だったと思います。

正直ここまでバシっと数値が揃うと思ってなかったのでびっくりです。

多少のズレがある箇所もありますが、30年ほど前のバイクのメーターに激安パルス発生器でここまで正確なのがすごいですよね。

ほんときれーに針が回転数を指してるのは結構気持ちいいです

ボタンを長押しするとそれに比例してメーターの針が上下するのが生のデータとして見れるのもいいですね!

まとめ

思い付きでやってみた今回の企画

結果は大成功!

思ったよりもあっさりと電気式のタコメーターを単体で動作させることができました!

いやー苦手意識があるとなかなかやる気になりませんが何でもやってみるもんですね~

今回はタコメーターでやってみましたが、今時の電気式のスピードメーターでも同じように確認できるのかな?

その他にもパルスを拾って動作させるものにも使えそうなので機会があれば試してみようと思います。

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