みなさんこんにちは。
16歳で原チャリのタイヤ手組みから始まり、180サイズの大型バイクのタイヤ、整備士として普通車のタイヤ〜トラック、カスタムカー屋での引っ張りタイヤ、オフロード系タイヤなど様々なタイヤを交換しまくって来た僕がタイヤ組み換え時に大切な事、コツやポイントをまとめます。
タイヤ組み換えのコツ
早速ですがタイヤ組み換え時に大切な事は
- ビードクリームをしっかり塗る
- レバーと180°反対側のビードをしっかり落とし込む
です!
何となく基本のやり方は分かって居ても上手くいかない人はコレができてない場合が多いです。
そうは言っても195/65R15とか12の6PRみたいなサイズならタイヤチェンジャーがあれば整備士1年生でもコツもクソもいらないくらい楽勝で交換できます。そういうサイズならチェンジャーのパワーでどうにでもなりますから。
でも扁平タイヤや手組みをする場合はこのコツが非常に重要になってきます。
ビードクリームの重要性について
みなさんビードクリームって何のために塗る物だと思いますか?
一般的には組み付けの際に塗ってビードを上げるための物という認識ではないでしょうか?
僕も昔はそう思ってましたし、職場の上司や専門学校でもそのように教わりました。
しかし、キツいサイズの場合や手組みの時はタイヤを外す際もビードクリームが重要になって来ます!
とにかくビードクリーム(ビードワックス)はこれでもか!というくらいしっかり塗りましょう!
195/65R15とか12の6PRとかみたいな楽勝サイズは別に塗らなくても良いですが、扁平タイヤの場合はビードを落としてチェンジャーに挟んだ段階でビードとリムの間にしっかりと1周上下共にビードクリームを塗りましょう!
ビードクリームを塗る際にスポンジを使う人も多いと思いますがハケで塗った方が奥までしっかり塗れるし手が汚れにくいのでおすすめです。
ちなみに自分が今まで使って来たビードクリームの中で最強なのはチップトップのピンクビードクリーム!
このクリームをハケで泡立てて(お菓子を作るみたいに)して使うと、しっかりと滑ってタイヤを外す際も組み付ける時もスムーズに作業ができます。
ちなみに扁平タイヤを組む時のレバーも同じくチップトップのレバーが良いです。
タイヤ組み替え手組みのやり方
バイクのチューブレスタイヤ、ハーレー883Rのリアタイヤで手組の作業手順を説明します。
タイヤ交換は失敗するとタイヤレバーが飛んで怪我をしたりする可能性があるため大変危険です!
基本が分かって無い人は熟練の経験者に教えて貰いながら作業して下さい!
まずタイヤの空気を抜きます。
ムシ回しでムシを外して
ブレーキディスクローターやスプロケが付いている場合、慣れないうちは外しておきましょう。
木で組んだ台の上やタイヤの上で作業すれば良いですが、気をつけて作業しないと下手するとローターやスプロケが曲がります。
僕はそんなつまらないミスでローターをダメにして余計ないお金をかけたくないので外すようにしています。ホイールが外れるときにぶっ飛んで行く可能性もありますし。
次にビードを落とします。
さぁいよいよここでビードブレーカーの出番です。
タイヤレバーでも落とせますが、ビードブレイカーを使った方が圧倒的に楽です。

特に年式が古くなって硬化したタイヤの場合レバーで落とすのが大変な事が多いですからねぇ
ビードブレイカーがあればかなり手間を省くことができます。

僕は今までめちゃめちゃ簡易的なタイプ(写真手前の赤)のビードブレーカーを使って居たんですが
今回、奥に写っている青のもう少し大きいタイプのビードブレーカーを新たに購入しました。
赤いのは10数年前に確かアストロ?で買った物だと思います。
当時は簡易的なのだとこのタイプの物しか無かったような気がします。
本当はベース側にホイールをおさえる物がついて居ましたが、それがあるとホイールに傷が付くのでゴム板を貼って使って居ました。
今思えば毎週のサーキット通いからバイク屋勤務時代までよくこれをあんだけ酷使してきたなぁと思いますが、これでもレバーで落とす事を思えばめちゃくちゃ楽でした。
なによりコンパクトなのでサーキットに持って行くにはもってこい!
なので使用用途に合わせて選びましょう!
そしてビードを落とす時のポイント!
ビードとリムの間にビードクリームを一周塗りましょう!
取り外しの時点でビードクリームを塗る事でこの後の作業がスムーズになるのでホイール自体とタイヤに与える負荷を少なくする事ができます!
タイヤチェンジャーに付いているビードブレーカーはツメの面積も広いし、ものすごいパワーでビードを落とすので塗らなくて良いですが、
今回のように簡易的なビードブレーカーの場合はツメの面積も狭いし、力もめちゃめちゃ強いわけではありません。
なので一か所だけに一気に力をかけてビードを落とそうとは思わず、少なくともタイヤ半周分くらい、もっと言えば一周を少しずつ攻めてビードブレーカーで隙間を作ってそこにビードクリームを塗って~の繰り返しで行った方が良いです。
チェンジャーみたいに一撃で落とそうと思ってものすごい力をかけるとビードブレーカーが傷みますし、弱いホイールだとホイールにも負荷がかかります。
なので手動式のビードブレーカーはあくまでもタイヤレバーでビードを落とす代わりの物と考えて、通常タイヤレバーでやってる一周ぐるっとやるアレをもう少し楽にできる物と考えましょう。
少しずつ攻めていくとだんだんビードが落ちていくのが分かると思うので、ここだと思ったところでとどめを刺しましょう。
ひっくり返して同じ要領で反対側のビードも落とします。
両側のビードを落とした段階でビードクリームをビードとリムの間に塗っておきましょう。
こうすることでこの後タイヤを外す際にスムーズに作業が進むようになります。
そしてバルブの位置からタイヤを外していくんですが、
ここでもう一つの重要なポイント!
180°反対側のビードをリムの中心にしっかりと落とし込む!

赤矢印の部分を落とし込む!
コツとしてはタイヤに覆い被さる感じの姿勢で膝でレバーの180°反対側(写真手前赤矢印)の部分をリムの中心に押し込むイメージでビードを落とし込んでからレバーをかけてグイっとめくる事です。
上の写真ではビバンダム(ミシュランのタイヤのキャラクター)が半分くらい隠れているのが分かると思います。
こうする事でレバーを起こす際に余裕が生まれるので力任せにレバーを起こさず済むので、ホイールにもタイヤにも優しいです。
昔友人がNSR250Rのタイヤを自分で交換する際に「どうしてもタイヤが外れん…」と連絡して来たので「やってあげるから持って来な!」と言って彼がどうやって作業してるのか見せてもらったところ、彼はこのビードを落とし込むという事が分かって居ませんでした。
なので「ここを膝で押して落とし込んでやるんだよ。」と言いながら自分がひょいっと外すのを見て「そんな簡単に外れんの⁉︎」とびっくりしていました。
ホイールの断面がどうなっているか考えてみれば分かりますね。
ホイールの中心の方が直径が小さくなっているのでそこにビードを落とし込む訳です。
もちろんクルマのタイヤをチェンジャーで交換する際も同じです。
チェンジャーでツメにタイヤをめくりあげる際に力任せにやる人が多い(というか扁平をやったことないような普通の整備士はそれが普通だと思っている可能性がある)かと思いますが、このビードを落とし込むことでスッとビードをめくりあげることができます。
ツメにめくりあげたあと、回転させるときに抵抗が大ききくて止まっちゃうとこがありますよね。
ビードをしっかりと中心に落とし込んでいますか?ビードクリームを塗ってありますか?
とにかくどうすればホイールとタイヤに無駄な力がかからずに済むかを考える事が大事です。
ちなみにチェンジャーを使う場合は斜めに滑り込ませる、滑り出すというイメージです。
ヘルパーやレバーを使ってツメ側に余裕ができる状態を作りましょう。
もちろんチェンジャーでもキツイサイズの場合は外す段階でビードクリ―ムを塗っておいた方が良いです。
どうせ組むときも塗るんだし、今のうちに塗っておけばいいじゃんって話です。
タイヤにしかビードクリームを塗らないのが一般的かと思いますが、もちろんホイール側にも塗った方が滑りが良くなりますからね。
ホイールにキズをつけたく無い場合はリムガードを使えば良いんですが、慣れて無い人がやる場合リムガードがあるとタイヤがムニっと出てくる際に邪魔になって作業が難しくなってしまいます。
なので最初理屈というかコツがわかるまではホイールにキズが付いてもリムガード無しで作業した方が作業がしやすいかもしれません。
レバーを2本使って、1本目を起こしたら少しズラしたところにもう一本刺してまた起こす
これを数回繰り返すとタイヤがホイールから片側外れた状態になります。
場合によってはタイヤレバーが3本あった方がやりやすい事もあります。
ちなみにこのビードを落とし込むのは組み付けるときも重要です!
ビードブレーカーを改良しよう!
そのままでも良いんですが、せっかくなのでビードブレーカーを使いやすいように改良しましょう!

同じ高さになるように木材で台を作ったのと
ワッシャーを入れて左右方向のガタを少なくしました
あとボルトも交換したりといろいろとやりました。
コレに限らず工具は使いやすいように改良した方がいいですね。
いろんなサイズのタイヤをやってみて改良を重ねていこうと思います。



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